県より手足口病の流行警報発令が出ております。(2019年7月4日時点)
夏休みに入りますので、ご注意ください。
・タオルの共用を避ける
・おむつ交換時、排泄物への注意
必ず液体石けんで手を洗う習慣を身につけ、感染を予防しましょう。
手足口病とは
口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。
感染経路
飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染することです)が知られています。
症状
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3ミリメートルの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。
予防対策
手足口病には有効なワクチンはなく、また手足口病の発病を予防できる薬もありません。一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。特に保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員とこども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。特におむつ交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしてはいけません。
治療
手足口病には特効薬はなく、特別な治療方法はありません。また基本的には軽い症状の病気ですから、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。しかしまれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合がありますから、経過観察をしっかりと行い、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。