自分と将来の家族の健康のために、プレコン始めてみませんか?
プレコンセプションケア(プレコン)とは…
女性・男性、または、子どもを持つ・持たないかかわらず、現在のからだの状態を把握し、将来の妊娠やからだの変化に備えて自分たちの健康に向き合う事を言います。次世代を担う子どもの健康につながるとして、近年注目されているヘルスケアです。早い段階から正しい知識を得て、健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもたちの健康の可能性を広げます。
みなさんは、5年後、10年後どのような人生を送りたいですか?「自分の人生をできる限り自分で選択していけるようにする」ために、自分のライフプランを考えてみましょう。
プレコンセプションケアの目的は?
(1)若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと
(2)若い世代の男女が将来、より健全になること
(3)健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること
「プレコンセプションケア」は、近々妊娠したいと考えている女性だけでなく、女性の健康を支えるパートナーや家族にも知っていただきたいことです。
なぜいま、プレコンセプションケアなの?
(1)リスクのある妊娠の増加
女性の痩せや肥満は、切迫早産や低出生体重児と
いったリスクのある妊娠の原因になります。
また、心身の不調を招くことにも繋がります。
日本は世界的に見ても痩せている女性が多いと
いわれており、日本の低出生体重児は増加の傾向
にあります。
(2)不妊の増加
月経不順や月経痛などの月経トラブルの放置が不妊症
や子宮の病気の原因となることがあります。
また、不妊症は「女性の問題」と思われがちですが、
実は不妊の原因の半分は男性にもあるとされています。
男女ともにきちんと健康管理をして、不妊のリスクを
減らすことが大切です。
(3)性・生殖に関する知識の不足
性・生殖に関する正しい知識を得て、不妊や望まない妊娠、性感染症への罹患を防ぎましょう。
~知っていますか?精子・卵子のこと~
卵子は、出生後は新たに作られることはなく、卵子の数は加齢とともに減り、質も低下し続けます。特に30代以降は妊娠率が徐々に低下し、流産率が上昇します。
男性は、35歳くらいから徐々に精子の運動率や質の低下が起こります。
やってみよう、プレコンセプションケアチェック
プレコンセプションケアチェックシート(女性版)
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/pcc_checksheat_f.pdf
プレコンセプションケアチェックシート(男性版)
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/pcc_checksheat_m.pdf
※国立研究開発法人 国立育成医療研究センターHPより引用
プレコンセプションケア、何から始めたらよい?
自分の健康状態を知り、できることから初めてみましょう。




できることから始めよう、健康でいるための生活習慣
1.健康診断をうけましょう
定期的な健康診断を受診し、自分の健康状態を把握しましょう。また、女性は子宮頸がん検診や乳がん検診を
定期的に受診しましょう
鉾田市 健康診断 https://www.city.hokota.lg.jp/page/page003420.html
鉾田市 乳がん検診 https://www.city.hokota.lg.jp/page/page003426.html
鉾田市 子宮がん検診 https://www.city.hokota.lg.jp/page/page003533.html
2.適正体重を維持しよう
・やせは貧血やメンタルの不調、月経異常などを
引き起こします。
・肥満は、糖尿病や高血圧などの病気のリスク
となります。
【BMIの分類】
18.5未満 低体重(やせ) |
18.5以上25未満 普通体重 |
25以上 肥満 |
3.栄養バランスを整えよう
朝食を抜く、タンパク質が不足した食事、量を極端に
制限した食事、おやつばかり食べ食事を摂らないなどの
食生活を送っていませんか?
主食・主菜・副菜のそろった食事で、バランスよい
食事を1日3食心がけましょう。特に不足しがちな、
タンパク質、鉄分、カルシウムなどの栄養に心がけま
しょう。
4.適度にからだを動かそう
適度にからだを動かす運動は、適正体重の維持に
役立つだけではなく、全身の血流の促進、筋肉の増加、
骨の強化といった効果もあります。
また、運動をすることで気分転換にもなり心に良い
影響を与えます。
5.嗜好品のとりすぎに注意しよう
たばこは、がんや心臓病など多くの病気を引き起こすだけではなく、男女ともに不妊のリスクを高め、胎児の発育
にも影響を与えます。周囲の方からの受動喫煙も同様です。妊娠中の飲酒は赤ちゃんの発育に悪影響を与えます。
6.ストレスをためないようにしましょう
強いストレスは心身にダメージを与えます。からだを動かす、深呼吸をするなど自分にあったストレス解消方法を
見つけましょう。困った時は専門家に相談しましょう。
7.感染症に注意し、予防接種をうけましょう
感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中に感染すると胎児へ影響を及ぼすものもあります。
若い世代を中心に、梅毒などの性感染症への感染が増加しています。自分の健康を守るために、パートナーと
話し合いましょう。
感染症の中には、風疹や子宮頸がんなど予防接種で予防できる感染症もあります。
鉾田市 予防接種について https://www.city.hokota.lg.jp/page/dir006030.html
鉾田市 予防接種(任意接種について) https://www.city.hokota.lg.jp/page/page007070.html
●関連情報
・プレコンセプションケアセンター
国立成育医療センター「プレコンセプションケアセンター」
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/preconception/
・スマート保健相談室
子ども家庭庁「スマート保健室」
https://sukoyaka21-youth.cfa.go.jp/
・いばらき妊娠・子育てホットライン
一般社団法人 茨城県助産師会「いばらき妊娠・子育てホットライン」
https://www.sanba-ibaraki.com/support
※参照元:国立研究開発法人 国立成育医療研究センターHP「プレコンセプションケアセンター」