本病は、現在のところ(令和7年11月27日現在)、市内での発生は確認されていませんが、発生すると防除が難しく、サツマイモ産地に大きな被害をもたらす恐れがあります。
育苗から生育期、収穫から貯蔵まで年間を通して被害が拡大する恐れがあるので、侵入防止と早期発見・早期対策に努めましょう。
※11月27日現在、鉾田市では本病は確認されていません。
病気の特徴
糸状菌(カビ)により引き起こされ、保菌した苗・イモ・残さ(葉や茎の残がい)等が伝染源となります。収穫したイモは、見かけ上は健全でも貯蔵中に症状が現れることがあり、発病したイモに接する健全なイモにも伝染します。
1 健全苗の確保のために(育苗期)
苗の増殖はウイルスフリー苗を用いてください。
来歴が不明な種イモや切苗は絶対に使用しないでください。
種イモとして使うイモの栽培履歴は、必ず残してください。
苗を購入する場合は購入先が分かるもの(領収書、伝票)を必ず残してください。
農薬の適正使用のため、購入苗の農薬使用履歴を確認してください。
収穫前には必ず畑をよく観察し、生育不良や株元の黒変を伴う葉の変色、枯れた株など異常がないことを確認してください。
※排水性の悪い畑や場所等は、大雨に備え排水対策を行い、より注意して確認してください。
2 早期発見のために(生育期)
茎葉が繁茂する時期になると初期症状(葉の変色、株元の茎の黒変)が見つけにくくなるので、生育初期からほ場をよく観察してください。
ほ場は定植約2か月後から地上部の生育に異常がないか確認してください。
収穫期~貯蔵期についてはこちら→サツマイモ基腐病の防除対策について(収穫期~貯蔵期)