働く場や家庭などのあらゆる場面における性別による「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」に気づくこと、決めつけないことの大切さについて考えるきっかけに繋げることを目的として、「性別による無意識の思い込みエピソード」を募集しました。ご参加いただきありがとうございました!
応募いただいたエピソードの中から、鉾田市男女共同参画推進委員会で選定されたエピソードを紹介します!
「男だったらよかったのに」 30代 女性
幼いころから私はYesNoをはっきりする方で、意見が違えば反論する、いわゆる口が達者な子供でした。優しくて心配りができる性格でもなかったので、その様子をみて親が「女じゃなくて男だったら良かったのに」ということをたびたび口にしていました。それを聞くたびに「私は女性ではだめなのか」とショックを受けていた記憶があります。
大人になった今は特に気になりませんし楽しく暮らしていますが、親が性別とそれにつくイメージに子どもを無意識に当てはめてしまうと、子どもの本来の「その子らしさ」が失われてしまうかもしれないと思います。
自分の子どもたちにはいろいろな考え方があることを伝えながら生活しています。私の思い込みも入っているかもしれないと感じることもありますが、気を付けながら子どもにはのびのび育ってほしいと思っています。
「実家での出来事」 30代 男性
先日、実家で家族と食事をしたときの出来事です。みんなで食事をした後に、父親が皿洗いをしていました。これまで、家事を全くしなかった父親が家事をしていたことに驚きました。若い世代では家事の分担が進んでいると感じていましたが、今年75歳になる父親が家事をする姿を見て時代が変わったと思いました。世の中の風潮が変われば男性も家事育児をするようになり、性別による無意識の思い込みは無くなっていくものだと思います。次の世代は、もう一歩進んだ男女共同の世の中になるように、進んで家事をする姿を子供たちに見せていきたいと思った出来事でした。
「料理は女性担当?」 30代 女性
最近キッチンのショールームに何店舗か行きました。
担当の方がキッチンの性能について丁寧に説明してくれたので、納得してキッチンを選ぶことができました。
でも、どこの店舗でも少し残念だなと思うことがありました。
どこの担当者も、私が料理をする前提で説明をしてくれていました。夫が料理をすることが多いのに…。
「キッチンの高さは奥様の身長に合わせた方がいいですね!」と言われたときに、「実は夫がメインで料理をします」とやっと言えました。
言いにくかったのと、少し微妙な空気感になりました。
女性が料理をする前提での説明でなければ、もっと良い気持ちでキッチンを選べたかなと思いました。
「この地域に女性消防士っているの?」 50代 男性
娘が消防士になりたいと言ってきました。正直、えっ?と思いましたが、娘の希望を叶えてあげたいと鉾田市及び周辺の消防本部の採用状況を調べると、茨城県内でもこの地域だけ女性の消防吏員はいませんでした。ただ、募集要項等を見ると、男性のみの募集ではなく、女性も応募できるように読めますが、きっと女性は採用されないんだなぁっと思ってしまします。この地域は女性の希望を叶えられない地域なんですね。
「男社会「建設業」」 20代 男性
私は以前、建設業(現場監督)で働いていましたが、とにかく建設業では女性は稀有な存在です。
そういったthe男社会である建設業では、女性の発言力や指導力は非常に蔑ろにされていると実感しました。
他業者で女性の現場監督からの指示を軽くあしらい自分のやり方で進める職人を目の当たりしました。
たまたま休憩のときにその職人の方々が話していることが聞こえました。「女から指示されたことなんかやってらんねぇ」と悪態をつく内容でした。同じ現場監督としてとても心が痛くなりました。
その後、その女性監督と打ち合わせで話す機会がありましたが、職人のことを考えながらも現場もきっちり仕上げる信念を持つ素晴らしい方でした。
そんな人が女性だからと相手にされないのは、この業界の負の一面だと実感しました。
「家庭科は女性の先生だと思っていた」 40代 男性
一緒に仕事をすることになった男性の方が先生だと知り、何の科目かたずねると「家庭科です!」と元気よく答えてくれた。私は空かさず「えっ?家庭科なんですか?」と。「良く驚かれますー」と軽く返してくれましたが、大変失礼なことを言ってしまった反省と「家庭科=女性の先生」と思っていた自分が恥ずかしくなりました。
「娘のランドセル」 30代 女性
娘のランドセルを買いに行ったとき、本人に「好きな色のランドセルを選んでいいよ」と伝えたところ、ほぼ黒に見える深緑を選びました。
昔と違って色の種類がたくさんあるとはいえ、お友達に「男の子みたい」とからかわれるのではないかと心配し、本人にその可能性も伝えました。
それでも「この色がいいから大丈夫!」という娘の言葉に、私たちは購入を決めました。
実際に入学してみると、やはり暗い色は男の子ばかり。ですが「なんでこの色なの?」と聞かれることはあっても、娘が「素敵だったから!」と理由を言えば、特に私たちが心配していたようなことはありませんでした。
その時、親である私自身が一番性別にとらわれてたのかなと思いました。
5年生になった今でも、娘は大事にランドセルを使ってくれています。大切なことを教えてくれてありがとう。
「文系クラスだから女の子が多い?」 30代 女性
高校で文理選択をしたとき、どちらに進むかによって今後の人生が大きく変わるため、とても悩んでいたのを覚えています。
当時は将来やりたいこともはっきり決まっていなかったため、まずは親に相談しました。
すると、「女の子だからね、やりたいことも決まってないんだしとりあえず文系に進んだら?文系クラスの方が女の子の友達も多いでしょ?」と言われたのを覚えています。
「親にもそう言われたし、とりあえず文系に進んでおこうかな」といった理由で選択しました。
結果的には、現在は自分がやりたかった職業に就けているので後悔はしていません。ただ、もう少し自分でも色々調べた上できちんと納得した上で選択すべきだったかなと思います。
もし私が親になったら、性別は関係なく、文系にはこういう職業がある、理系にはこういう職業があるといったことを示していけるようになりたいです。
「無意識の思い込み」に気づいて行動することにより、自分や周囲の考え方に新しい可能性を見出すことができるかもしれません。
性別による固定的な役割分担意識に捉われず、誰もが自分らしく生きられる社会を築いていきましょう!
~「性別による無意識の思い込みエピソード」募集~
「男性だから」「女性だから」といった性別を理由とした役割分担の「思い込み」「決めつけ」「押しつけ」を感じたことはありませんか?「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」に気づかずにいると、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまうことがあるかもしれません。しかし、気づいて行動することにより、自分や周囲の考え方に新しい可能性を広げることができるかもしれません。
鉾田市では、男女共同参画を推進するため、働く場や家庭などのあらゆる場面における性別による「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」に気づくこと、決めつけないことの大切さについて考えるきっかけに繋げることを目的として、「性別による無意識の思い込みエピソード」を募集します!
自分の経験を共有し、周囲への気づきに繋げていきましょう!応募いただいた方の中から抽選で10名の方にクオカード(1,000円分)を進呈します!
【備考】アンコンシャス・バイアスとは、自分自身が気づいていない「ものの見方やとらえ方のゆがみや偏り」をいいます。
(男女共同参画局より)
◆応募期間
令和6年2月1日(木)〜令和6年2月29日(木) 29日間
◆対象者
鉾田市内在住・在勤・在学の方
◆募集内容
テーマ |
「性別による無意識の思い込みエピソード」 ※日常の中で、「これって無意識の思い込みかも?」と“経験した”“感じた”エピソードや、「無意識の思い込みに“気づいて行動した”結果、自分や周囲に良い変化が生まれて良かった!」といったエピソード等を文章でご応募ください。 |
募集内容 |
・エピソードのタイトル(20字以内) (例1)タイトル:「家事をするのは妻だけとは限らない」 (例2)タイトル:「男の子だからって本当に青色が好き?」 |
応募方法 |
(1)応募専用フォームでの応募 【任意事項】 ※記念品を希望する方のみ (2)持参での応募 ※応募用紙は、ページ下部の「関連ファイルダウンロード」よりダウンロードしてご利用ください。 |
応募条件 |
(1)応募件数 (2)エピソードの公開 (3)記念品の進呈 |
◆注意事項
応募の際は、募集要領の同意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご応募ください。
応募を受け付けた時点で、同意事項に承諾したものとみなします。
※募集要領は、ページ下部の「関連ファイルダウンロード」からご覧いただけます。
◆個人情報の取扱について
応募者の個人情報は、市が厳重に管理し、本事業の運営(通知、発送、連絡等)に関してのみ使用します。
お預かりした個人情報は、法令等により開示を求められた場合を除き、
応募者の同意なく第三者に開示・提供することはありません。
鉾田市パパ・ママ感謝の日運動
鉾田市では、母の日にちなみ、奇数月第2日曜日を「ママ感謝の日」、同様に父の日にちなみ、偶数月の第3日曜日を「パパ感謝の日」として定め、家庭生活において男女がお互いに感謝する日として「パパ・ママ感謝の日」を設けることで、年間を通して家庭生活における男女共同参画を推進しています。