予防接種法の改正により、令和7年4月より帯状疱疹ワクチンがB類疾病の定期接種となります。
この定期接種は個人の予防を目的としており、鉾田市では接種費用の一部を助成予定です。
帯状疱疹について
症状
帯状疱疹は神経の通っている部分に、身体の左右どちらかに帯のように現れます。
はじめはピリピリした痛みから始まり、しばらくするとその部分が赤くなり、やがて水ぶくれになって神経痛のような激しい痛みを伴います。
皮膚症状が治まったあとも痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)もあります。
原因
帯状疱疹は、水ぼうそうが治った後も症状を出さない状態で潜むウイルスが、加齢や疲労、ストレスによる免疫力の低下で発症します。
治療
帯状疱疹の治療には、ウイルスの増殖を抑える 抗ウイルス薬 を使います。
帯状疱疹は 水痘・帯状疱疹ウイルスが神経から出てきて、皮膚に炎症を起こす病気です。
身体の左右どちらかにかゆみや痛みを感じたり、帯状の赤い発疹が現れたら、ウイルスが活発に増殖する発症後3日以内(できるだけ早く)に皮膚科等を受診してください。早期に抗ウイルス薬を服用すると、症状が軽くなり、帯状疱疹後神経痛(PHN)や重症化を予防できる確率が高まります。
予防
帯状疱疹の予防には、免疫力を高めることが大切です。以下のポイントに気をつけ、発症リスクを減らしましょう。
(1) 規則正しい生活をする
- 睡眠をしっかり取る(7時間以上が理想)
- バランスの良い食事(特にビタミンB群・C・Dを意識した食事)
- 適度な運動(ウォーキングやストレッチで血流を良くする)
(2) ストレスをためすぎない
- 適度にリラックスする時間を作る
- 趣味や気分転換を大切にする
(3) 過労を避ける
- 仕事や家事の負担を減らし、休む時間を確保する
(4) ワクチン接種を受ける
ワクチンの接種により、帯状疱疹の発症リスクを抑えることができます。
生ワクチン又は組換えワクチンのうち、どちらか1種類を選択して接種します。
ワクチンの種類
ワクチンの種類 | 接種方法 | 接種回数 | 予防効果 |
---|---|---|---|
生ワクチン | 皮下注射 | 1回 | 接種後1年時点…6割程度 接種後5年時点…4割程度 |
組換えワクチン | 筋肉内注射 | 2回(2か月以上の間隔を置いて2回目を接種) | 接種後1年時点…9割以上 接種後5年時点…9割程度 接種後10年時点…7割程度 |
※厚生労働省HP を参照
定期接種対象者
令和7年度は、以下のいずれかに該当する方が対象となります。
令和7年度中に65歳に到達する方
対象年齢 | 生年月日 |
---|---|
65歳 | 昭和35年4月2日~昭和36年4月1日 |
65歳以上で表の年齢に該当する方
対象年齢 | 生年月日 |
---|---|
70歳 | 昭和30年4月2日~昭和31年4月1日 |
75歳 | 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日 |
80歳 | 昭和20年4月2日~昭和21年4月1日 |
85歳 | 昭和15年4月2日~昭和16年4月1日 |
90歳 | 昭和10年4月2日~昭和11年4月1日 |
95歳 | 昭和5年4月2日~昭和6年4月1日 |
100歳以上 | 大正15年4月1日以前 |
60歳以上65歳未満で特定の免疫不全のある方
ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能が低下し、日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(身体障害者手帳1級をお持ちの方か、それに準ずる方)
接種費用の助成額
生ワクチン:2,000円(2,000円×1回)
組換えワクチン:5,000円(5,000円×2回)
※助成額を超える金額は、自己負担になります。自己負担額は医療機関でご確認ください。
接種期間
令和7年度対象者:令和7年(2025年)4月1日 から 令和8年(2026年)3月31日まで
予診票の交付
- 65歳以上の対象者…個別に通知します(4月中旬発送予定)
- 60歳以上65歳未満で障害を事由に該当する方…窓口・電子申請で予診票を交付します。身体障害者手帳(又は医師の診断書等)をご用意のうえ、お申込みください。
対応医療機関
参考:市内医療機関
医療機関名(50音順) | 住所 | 電話番号 |
上杉医院 ※組換えのみ |
鉾田市鉾田1635-1 | 32-2509 |
鬼沢ファミリークリニック | 鉾田市鉾田2116 | 33-2555 |
神谷医院 | 鉾田市玉田1016-6 | 37-4611 |
白石医院 | 鉾田市鉾田1644 | 32-2740 |
たいようクリニック ※組換えのみ | 鉾田市上幡木1401 | 32-8062 |
高須病院 | 鉾田市鉾田2570 | 33-2131 |
高橋医院 | 鉾田市安房1407 | 32-2301 |
たきもとクリニック | 鉾田市汲上3128 | 39-5550 |
巴診療所 | 鉾田市上冨田52-1 | 36-3627 |
ハタミクリニック | 鉾田市鉾田1347-1 | 33-3158 |
札クリニック | 鉾田市札622-2 | 34-5555 |
鉾田病院 | 鉾田市安房1650-2 | 32-3313 |
樅山診療所 | 鉾田市樅山576 | 37-0045 |
市内のほか、助成を受けられる医療機関は以下のリンクからご確認いただけます。
- 茨城県内定期予防接種広域事業の協力医療機関(茨城県医師会HP内のページにリンクしています)
接種方法
(1)接種を希望する医療機関に自分で予約する
↓
(2)接種に必要な持ち物を確認する{予診票、本人確認書類(マイナンバーカード等)、接種費用等}
↓
(3)医療機関で接種する(予防接種済証を大切に保管してください)
その他
- 当日、予診のみで接種できなかったときの費用は自己負担となります。
- B類疾病は個人の意思により受ける予防接種です。
- 令和7年4月以降、新たに生活保護受給者となった方は新たに免除申請が必要のため、健康増進課へご連絡ください。